電気風呂を入れてこそ本当の銭湯通
銭湯が好きでよく行くのだが,どうしても入れない風呂がある。
電気風呂である。denki buro,エレクトリックバス。
今日,銭湯に行ったときに,電気風呂をウォッチングしていたが,
誰も入っているところ見かけなかった。
たまに銭湯レベル99の爺さんがノーリアクションで入っているのを見ると,
人造人間ではないかと思ってしまうぐらい,この風呂,めっちゃ痛いのである。
銭湯を愛し,愛された人物しか入ることが認められない風呂。それが電気風呂だ。
だが今日は自分への自信があったのか,
「もしかしたら今ならいけるんじゃないか」と,
社会に揉まれストレス耐性もついた今ならいけるのではと思い,
まずは足だけ浸かってみた。
ここまでならピリピリするレベルだけど入れる。自身の成長を感じた。
このまま入れるのではないかと,身を沈めていくと,
腰辺りでつんざくような10万ボルトが骨に貫通した。
誇張なしで,骨が砕かれるような危険を感じて,すぐに飛び出した。
うぬぼれていた。銭湯レベル35の自分はマサラタウンで経験値を積むべきだった。
子どもの頃わさびが食べられなかった自分が寿司にはわさびなしでは,
物足りなくなってしまったように,
ビールが飲めなかった自分がビール無しでは生きていけなくなったように,
電気風呂もそう思える日が来るのかもしれない。