たけの無修正日記

毎日がんばるぞ

無駄な心配

渋谷で用事があって,その用事まで時間があったので,「名曲喫茶ライオン」という喫茶店で時間をつぶすことにした。

 

info-menu (lion.main.jp)

(ホームページの背景がまっくろ過ぎて,若干闇サ○ト感・・・)

 

この喫茶店だが,渋谷には似つかわしくなくクラシックを聴くことを目的としているので,店内は壁に取り付けられた大型スピーカーに対座する形式になっている。結婚式場のチャペルのような席の配列がされている。

 

音楽を聴くことを目的としているので,お客さんとの会話もなく静かなので,ゆったりしたいときによく使っている。

 

また道玄坂のホテル街のなかに佇んでいるので,来ているお客さんは音楽好きのおじさんなのか,単に風○待ちの客なのかわからないのも面白い。カップルでも利用されている人もいたが,おそらく厳かで喋れない雰囲気に圧し負けて30分も経たずに出ている人が後を絶たなかったので,あくまでも一人で利用することをおすすめする。

 

ということで,昨日一人で利用していたのだが,30前後と思われる着物を着た藤原紀香似の女性が1人で入ってきた。このおっさんしか利用されていない空間にこんなきれいな人がいいのか? おしゃれ喫茶と間違えているのではないか。

 

しかも,おっさんたちの間に席を取るように座っていたので,まわりのおっさんたちの猫背もピシッとなっていたような気になった。自分も身が引き締まる思いであった。

 

さらに,その藤原紀香はあろうことか「トイレはどこにありますか?」と聞いていた。あぁ,そこだけは足を踏み入れてはいけない,藤原紀香にあそこのトイレを使用させてはならない,と独り言ちた。

 

というのは,この名曲喫茶ライオンは相当建物が古く,トイレは当時の面影さながらで,昭和のかおりやその他もろもろがプ~ンと残るような,お世辞にもきれいとは言えないトイレなのである。自分でさえ,ここでトイレをするなら我慢したいと思う。

 

しかも藤原紀香は着物を着ている。帯をゆるめて,着物をはだけてするということは,トイレと着物の一部が接触することが起こり得る可能性が大である。

 

あぁ,そのとき藤原紀香はどう思うだろう,またこのお店に来たい!と思うのだろうか,いや間違いなく,二度とこんなお店来ない,と思うに違いない。

 

自分の好きなお店が,人に嫌いと思ってしまわれるその瞬間‣・・,それも受け入れてこそ人は大人になれるのかもしれない。

 

案の上,藤原紀香はすぐに帰っていった。